Sweet Garden

ウッドデッキとウッドフェンス(目隠し)

2018年07月13日(金)08時54分

さてさて、突然の質問ですが、弊社ではウッドデッキとウッドフェンスを作る際、「天然木」と「人工木」、どっちが多いと思いますか?

答えは「天然木」でウッドデッキやウッドフェンスを作ることが多い、です。

「エクステリア会社」と言われるCADで図面を提案してくれて、現場監理を行う会社さんは香川県にいくつもありますが、積極的に「天然木」を使ってデッキやフェンスを提案している会社はほとんどないと思います。

住宅もそうですが、ここ最近のトレンドは「専門的な知識、(昔ながらの)技術を必要としない」「誰が作っても一定レベルの仕上がりになる」「施工スピードの短縮」といった感じで、職人さんのなり手(若手、後継者)がいない問題や、職人が居ないなら誰でも作れるような仕組みにしよう、それなら施工スピードも短縮するようにして工期短縮(キャッシュフローの改善)につなげよう、でもその代り「本物」とはちょっと違うけどね、といった感じがあります。

「天然木」を使う場合、サイズや形を自由に出来る代わりに、材料の拾い出しは自分でしないといけません(人工デッキは規格サイズ、別注もメーカーが積算)。

またどうやって作るのか、塗装するのか、数年後どうなるのか、腐るの?傷むの?などなど。「人工」では考えなくてもよいことを沢山考えないといけません。

となれば、それなりに本物に近くて腐らない人工デッキ、人工フェンスを勧める会社が多いのは当たり前といえば当たり前。

しかーし、スウィートガーデンでは根強い人気がある「天然木」を使ったウッドデッキとウッドフェンスをご希望されるお客様に自分達の都合(木の事が分からない、作り方が分からない、くさったり傷んだりしたらと困る、考えるのめんどくさい)で「人工」を勧めることが出来ない!というか出来なかったんですね、創業した頃の10年前は。

それから試行錯誤しながら、勉強しながらやってきたのですが、「天然木」のメリットデメリットを正直に話し、また人工木との価格差を含めて話をしていくと、「天然」or「人工」で悩んでいるお客様は大抵「それなら天然の方が…」ということになることが多いんです。

弊社で「人工」でデッキやフェンスを作る場合は、ほぼ100%最初からお客様が「人工で!」と言われるので、あくまでどちらにするか悩んでいる人の場合ですけどね。

さてそんな「天然木」ですが、ちょっと情報収集(勉強)をしていない間にビックリするぐらい情勢が変わっていました。今日はそんなお話です(ってまだ本文ちゃうかったんかい!)

お客様から聞かれることが多い「天然と人工、どっちが高いんですか」という質問。

人工はメーカーが違えどある程度金額は変わりません(定価設定されており、仕入の価格が常に一定の為)。

ところがどっこい、天然は「ソフトウッド」と「ハードウッド」という大きな区分けがあり、その下には数多くの材料があります。なので、天然の材料はこれぐらい、という金額が出しにくいんですよね。

でも、それでは困るので、材料を厳選して、弊社で提案する材をある程度絞るようにしています。

と言っても、そんな難しいことではなく、天然の中でも松竹梅といったランク分けをしているのですが…

まずは品質も価格も最高級の「イペ」。それより少し劣るが世界的に人気の「ウリン」。もう一つ耐久性が落ちる「セランガンバツ」。ここまでがハードウッドの松竹梅。

一方、ソフトウッドは皆さんがイメージしているように「メンテナンス」(防虫防腐剤の塗布)が必要になるため、基本的にはソフトウッドの中でも比較的耐久性のある「ウエスタンレッドシダー(米杉)」のみ提案するようにしています。

これに加えて、去年辺りからよく使っている「エコアコールウッド」という材質は「杉」なんですが、「エコアコール」という薬剤を加圧注入してバツグンに耐久性が向上しているこの木材も提案しています。

名前がいっぱい出てきて分からなくなってきたので耐久性に特化して少しまとめますね。

イペ… 耐久性25年以上 、最高級のハードウッド
ウリン…耐久性20年以上 、イペに次ぐハードウッド
セランガンバツ…耐久性15年以上 、ハードウッドの中では比較的安価で加工がしやすい
ウエスタンレッドシダー…耐久性7年程度 、ソフトウッドの中では耐久性あり
エコアコールウッド…耐久性20年以上 、ソフトウッドの中では抜群の耐久性(イペ、ウリンと同等)

これに人工木のデッキも含めてお話を進めていくのですが、価格の比較はこんな感じでした(※過去形です)。

イペ > ウリン ≧ エコアコールウッド ≧ 人工デッキ > セランガンバツ > ウエスタンレッドシダー
(木材はいずれも無塗装です)

天然の木は色がだんだん抜けていき、最終的にはシルバーグレー(私はよく公園のベンチみたいな色と説明します)になります。

まず天然を選ぶかどうかの分かれ道がここです。

上の表だとウリン、エコアコール、人工デッキの価格はあまり変わらないのですが、無塗装ではなく塗装を含めると一番下のウエスタンレッドシダーも人工デッキと変わらない価格になってしまいます。

なので、弊社で天然木でデッキされる人は無塗装を選ばれる人が多いです。

さー、ここからが本題(まだやったんかい!)。

私の頭の中は上に書いている感じで木材の価格順位をつけて、お客様に説明をしていたのですが、最近「ウエスタンレッドシダー」の見積もりをとってビックリしました!だって、「ウリン」や「エコアコールウッド」より金額が高かったんだもん…。

私が提案する中で最下位に居たはずのレッドシダーがまさかの2位に浮上です。

はい、メーカーに問い合わせました。金額(単価)間違ってないのかい?と。

答えは間違っていない、ということでした…。

衝撃です。ショックです。ビックリです。

という事でソフトウッドについてはまた次回。早めにブログに書きます。
(本題、みじか!)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

  • 最近の投稿

  • カテゴリー

  • アーカイブ

  • 最近のコメント