2017年11月14日(火)06時51分
高松市K様邸。
濃紺?色のガルバと明るめの木の組み合わせがきれいなお家です。
黒っぽい外壁にあこがれがあるので(自分の家は真っ白…( ノД`))、この外観、かなり好きです。
高松市の中でも古い町並みが残るところで、作業を止める場所がなくて大変でした。工事内容が土間コンと砂利敷き、ウッドデッキとウッドフェンスだったので、土間コンを最後にして、ギリギリまで敷地内に車を止めて作業して何とか乗り切りました^^;
ウッドデッキは「ウリン材(無塗装)」、ウッドフェンスは「エコアコールウッド(塗装あり)」で作ったのですが、過去何度か紹介しましたが、ウリン材は赤いアクが出る木材で、そのことを知らないで引き渡し後に赤いアクが出て、コンクリートなどを真っ赤にしてしまうとクレームになることがある材料です。
スウィートガーデンでは提案段階でそのことを説明するのでクレームになったことは過去一度もありませんが、今回はちょっと大変な事に…(T_T)
玄関ポーチが真っ赤に!どうしよう…
先ほども書きましたが、敷地も周辺も狭小地で、作業車を敷地内に入れると木材を加工する場所があまりありません。
ウッドデッキとウッドフェンスは建物の東側に設置したのですが、木材の加工は建物の西側で行っていました。切った木材を問題の玄関ポーチの前を通って東側へと運んでいたのですが、夕方に突然の大雨!この時はスコール並みに激しく降りました。
話を聞くと職人さんはスコール並みの雨に電動工具を片付けるのがやっとで、唯一雨がしのげる玄関ポーチに入って雨宿りをしていたそうです。雨がやんで少ししたら、玄関ポーチは写真のように真っ赤に…。どうやら木材を運んでいるときの切粉や、職人さんの服や靴についていた粉が原因だったようです。
職人さんから電話をもらって夕方見に行くと写真の状況で、これはえらいことになったぞ、と正直青ざめました。
水で洗うもうんともすんとも。
酸洗いや塗り壁専用の薬品で洗うも、若干色が薄くなった程度で全然色が落ちません。
K様に連絡して少ししたら帰ってくる(近くに仮住まい中)とのことで、現場で待つことに。
待っている間に、職人さんにいろいろ相談して、とりあえず修繕方法として、左官屋さんに一度モルタルを撤去してもう一度仕上げることを提案することにしました。
K様にお会いして経緯を説明して謝罪、修繕方法を提案したら「それで良いですよ」と言っていただきました。
で、数日して様子を見に行くとあれれ?
アクがほとんど消えています。
どうやら塗り壁用の薬品が効いたみたいで、数日掛けてアクが落ちたようです。色々調べていると「酸」ではアクは落ちないことが分かり、「酸」を中和するとアクが消えることが分かりました。
K様もこれだったらもう修繕は必要ないですよ、と言っていただきました。
ウリンのアクには施工時は特に注意していて、切粉や木くずの掃除を入念にするのですが、今回は突然の雨でどうすることも出来ず、大変でした。幸いにもアクは消えて事なきを得ましたが、取り扱いに注意がいることを再認識する出来事でした。
良い写真が撮れなかったのですが、家の中から見るとこんな感じ。プライベート感の強い中庭になっています。無塗装のウリンは徐々に色が抜けていくと思いますが(陽があまり当たらないので数年は掛かるかも)、そこは天然の良さとして、時間とともに経過する風合いを楽しんでもらいたいと思います。