2011年02月26日(土)08時15分
今週水曜日、お庭の年間管理を任されている吉村整形外科醫院様にて芝焼き工事を行いました。
今週は子供のインフルエンザ&便秘で週の前半はバタバタし、週の後半はスウィートガーデンの協力会社である川染土木工事さんの担当者の送別会に、お通夜・葬式が重なり、先ほどまでやはりバタバタしておりました。
そんなことでブログにて芝焼きのご紹介が遅くなってしまいました。
最初はグローベンさんの自動散水システムを導入していただいたのがご縁でしたが、それから色々とあり、昨年9月頃に吉村整形外科醫院様のお庭の年間管理を任せていただけるようになりました。
昨年ご依頼があった時点で芝生が10cm以上の長さになっており、「軸」と云われる芝生の成長点が地面より3~4cm程度伸びてしまっている状況でした。
「軸」の部分から下を刈込んでしまうと、芝生が「茎」だけになってしまい(葉っぱのない状態)、緑に戻るまで時間が掛かる、もしくは枯れてしまうということが起きます。
一度伸びてしまった「軸」を短くすることは出来ないので、目土で土の高さを上げるしか方法がありません。
(このため、毎月芝刈りが必要だったり、維持管理するのが大変だったりするわけです)
で、昨年の9月10月に芝刈りと目土を行い、11月に来年の芝焼きを想定して2cmで年内最後の刈込みを行いました。
今年の冬は暖冬か?と思わせておいて2月には25年ぶりとなる積雪などがあり、なかなか芝焼きするチャンスがなかったのですが、ようやく暖かくなり、午後の休診日を利用して芝焼きを行いました。
残念ことに芝焼き直前にパラパラと雨が降ったことと、昨年の芝生状況から所々芝生が生えていない部分があったことで何度も火をつけることになり、少々作業が難航し時間が掛かりましたが、無事に作業は終了しました。
上側の写真に見える緑色の部分は雑草です。
コイツは芝焼きをしても燃えないので、来週か再来週ぐらいに芝生用除草剤でやっつける予定です!
燃えてます
本来であれば、風下から風上に向かってゆっくりと燃え広がるのですが、先ほどご説明した状況でしたので、なかなか燃え広がりませんでした。
しかし、燃えている様子を見るとワクワクドキドキしてしまうのはなぜでしょう?
一部空き地に接している部分があり、そちらの枯れ枝や枯れ葉に火が飛び火しないように注意を払い、また自動散水システムもあるので、こちらも養生しながら作業を行いました。
またサクラやシマトネリコなどの足元にも芝生が伸びているのですが、こちらも燃えないように事前に水を撒いておきます。
するとこんな感じになります。
こうやって燃やしたくない部分は養生して芝焼きを行います。
あ、もちろん、万が一火が飛び火、風で勢いよく燃え広がった時に備え、バケツに水を汲んでおき、またホースも芝焼きの近くに置いてあります。
私は経験ありませんが、風で燃え広がる時の速さはあっという間らしく、細心の注意を払わなければなりません。
もしご家庭で芝焼きを行う場合は経験者や弊社などにアドバイスをもらってから行ってくださいね!
しかし、このままでは煤(スス)が風で舞ってしまうので、ほうきで掃いて、さらに散水を行ないます。
芝焼きを行う会社と行わない会社があります。
これはどちらが正解、ということはありません。
周辺環境や芝生の状況などにより一概にどちらが良いとは言えないからです。
芝焼きを行うメリットとしては、
①サッチ層(昨年刈込んだ芝生の刈りカス)を燃やすことにより、虫の卵や雑草の種が燃える(ただし、地中の卵や種は燃えない)
②燃やした灰(煤)が肥料になる
③芽吹きが1週間程度早まる
があります。
また芝焼きを行わなくても、サッチ層を熊手などを使い取ってあげれば特に問題ありません。
最後に芝焼きを行う時の注意点を。
①10~11月頃に最後の芝刈りを行い、2cm程度に高さを揃えてあげる。
②①が出来なかった場合は、芝焼きをする前に刈込みを行う(あまりに長いと火が勢いより燃え危険です)
③万が一に備え、水を用意する
④燃えてほしくないもの(植木やファニチャー、グッズなど)には事前に散水をしておく
⑤風がない日を選び、風下から火をつける
⑥芝焼き後はほうきで掃いて、散水を行なう
以上になります。
さて吉村整形外科醫院様の芝生ですが、昨年の状況があまりよろしくないため、今年一年間、時間をかけて良い芝生にしていこうと思います。
現状では春先に一部剥げている部分などがあると思いますが、毎月の管理を行う中で少しづつ良くなっていきますので、もう少々お時間を下さい。
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