Sweet Garden

植栽の枯れ保障

2018年07月18日(水)08時30分

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昨日、昨年末に工事をさせてもらったお客様からメールが届きました。
シンボルツリーである「常緑ヤマボウシ」が枯れてしまった、という内容でした。

さっそく見に行ってみると写真の有様…。この状況では持ち直すことはないでしょうね…。

弊社ではシンボルツリーやメインツリーを始め、高木、中木、低木については『一年間の枯れ保障』を設けております。

今回は『枯れ保障』についてのお話です。

『枯れ保障』というのは具体的には『一本の木に対して、引き渡し後、一年以内に枯れた木を無償で植え替える』というものです。
(一回植え替えた木が再度、引き渡し後一年以内に枯れたとしても保障対象外となります)

芝生や宿根(多年)草、一年草、下草類、といった黒いpotに入っているものは元々保障対象外です。

あと気を付けていただきたいのは、植え付け1ヶ月程度の水やり(量や回数は引き渡し時などにご説明しています)を行わなかった、また丁度今の時期に当たりますが、暑い時期で自然の降雨が全く無い日が(1週間以上)続いているのに水やりをしていない、人災によって木にダメージを与えた、虫や病気が発生しているのにそのままにしていた、といったものについては引き渡し後一年以内であっても保証対象外です。

こう文章にすると「保証はつけてるけど、なんやかんや理由をつけて植え替えしないのでは?」と思われそうですが、そんなことはありません^^;

大抵、木が枯れるのは、植えた木が元々状態が悪かった(一か月ぐらいで枯れます)、最初の夏で枯れた、というのがほとんどなんです。

今回のお客様は昨年末に植えて、最初の夏でした。長雨が終わって一気に気温が上がり、自然の降雨が10日間程度無い状況なんですが、10日間水やりをしていないから枯れた、というのは考えにくく、葉っぱに食害や病気も見られないので、長雨以降の急激な環境の変化に耐えれなかったのかもしれません。

今はとても暑い時期で、植え替えには適していないので、気温が下がってくる9月末ぐらいを目途に植え替えをする予定です。

もう一件、今年の5月に植えたシラカシが枯れた現場もあります。
こちらは植え付け当初から葉っぱの様子が芳しくなく、何度か手入れをしながら様子を見ていたのですが、先々週、近くを通った際に見に行ってみると大半が枯れかかっていました。こちらも9月末に植え替える連絡をお客様に取りました。

打ち合わせの時に植栽の話をするとお客様がたまにこんなことを言います。

「植栽を育てるのがヘタでよく枯らすんです」

でも話をよくよく聞いていると、枯れたのは大抵プランターに植えたものか、地面に植えた小さな草花がほとんどです。

プランターというのは土が限られた量しか入っていないので、水の管理がけっこうシビアになります。またプランター自体も気温や直射日光で暑くなるので草花もダメージを受けやすい。

地面に植えた草花は樹木などに比べると根は浅く、範囲も狭いです。という事は自然の雨が降らず地面の土の表面が乾燥してくると最初に水が切れて枯れてしまうんですよね。樹木など大きくなればなるほど根っこが深い位置にあるので、表面の水が切れても地下水から水を吸収するので、自然の降雨が少なくても小さな草花に比べれば枯れにくいです。

ただ反対に、根っこが地面より20㎝~30㎝深い位置にあるということは、水やりをジョウロなどで少ない水量をサーッと地面の表面にかけても根っこに届かないので注意が必要です。

という事で、「育てるのがヘタ」と思っている人でも最低限の水やりをしてくれれば地面に植えた樹木が枯れることはほとんどない、と言い切れると私は思っています。

最低限の水やりや虫や病気の発生を見逃さないようにしていたのに『枯れた』となると原因は木そのもの(元々悪かった)、その土地に合わなかった、夏の暑さに負けた、というのがほとんどで、そのために『一年間の枯れ保障』をつけています。

ほとんどのお客様が木が枯れてしまうとショックを受けて、自分に非があるのでは、と思ってしまうようですが、そんなことはほとんどありませんので、あまり気にしないでください。

木が植わっていることで、四季を感じたり、香りや実などで楽しませてもらったり、時には目隠しの効果があったりと、生活をより豊かにしてくれます。

何か変化がありSOSをくれれば遅くても1~2日で様子を見に行き、対策を取りますので安心して相談してください。

あ、そうそう。ある意味「人災」で植え付けたばかりの木が枯れることがあります。

それは私の言葉足らずのところもあったのですが、「植えてから一か月ぐらいの間は水をタップリあげてくださいね」とお願いしたお客様から一か月後に木が枯れたと連絡がありました。

訪ねて話を聞いてみると水やりを「毎日」、「朝晩」、「タップリ」、とあげていました。

木の周りを踏んでみると靴が地面にめり込むぐらいグズグズで、植え替えで木を掘り上げてみると案の定、『根腐れ』を起こしていました。毎日タップリ水をあげていたので、地面が乾燥する暇がなく、常に湿った状態で根っこが腐ってしまったんです。

なので、それ以降はお客様に

「毎日一回」「地面にしみ込むぐらいの水やり」

もしくは水はけがあまり良くない土地だと

「二日に一回」「地面にしみ込むぐらい『タップリ』と水やり」

と伝えるようにしています。

ということで、スウィートガーデンでは植木には『一年間の枯れ保障』がついており、また虫や病気が発生したら即対応、剪定ももちろんやってますので、安心して緑溢れるお庭のご相談をしてくださいね~^^

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