2011年07月14日(木)07時38分
建築工事着工前の相談をお勧めします!
お庭の相談は「建物の打ち合わせがある程度終わって目処がついてから」というパターンと「お庭に使える予算が無いから数年後に考えよう」というパターンが多いようです。
どちらの場合にも言えることなんですが、建物がすでに出来上がった状態(出来ている途中)での相談になりますので、お庭と室内の高低差や雨水桝・汚水桝・浄化槽の位置や高さ、室外機の設置位置、インターフォンや電灯の配線が無い、など希望するお庭のプランに支障が出てくる可能性があります。
ここに書いた以外にも色々と支障が出てくる場合があるのですが、それらのほとんどは建築着工前だと解決・対応出来ることばかりです。
例えば、建物の位置について。
建築図面を見せて貰うと、車庫として考えているスペースに車の絵が載っていることが多いのですが、そのほとんどが寸法や水勾配などをきちんと設計されたものではなく、車をとめるのはこの辺ですよね~的なものばかり。
車の絵は2台あるので停めれるのかと思いきや、実際に設計してみると確かに停めれるけど、扉がほとんど開かない場合や、大きい車と軽自動車の組み合わせじゃないと2台は停めれない、といった事がよくあります。
数十センチの差で2台停めれないけど1台には広すぎる、といった中途半端なスペースになっていることもあります。
この時の数十センチの差は本当に大きいです。
あと建物の位置でよくあるのが、道路と高低差がある時、階段が4段必要なのに3段しか取れない場合、というのを見かけます。
通常階段の蹴上げ(階段の段差の高さです)は20cm以内に収め、階段の踏み面は30cm確保するのが一般的です。
しかし、4段なら蹴上げ16.5cmのちょうど良い階段が、3段しか確保できないので蹴上げが22cmの上り難い階段になったり、逆に蹴上げを優先して4段の階段を造ったら、踏み面が25cmぐらいの大人の男性だと足が全部乗らないという危ない階段になっているお家を見かけます。
これもお家を少し下げる、階段の取り方を考えるだけで解決出来るのですが…。
雨水マスと汚水マスについて。
雨水マスは直径35cmぐらいの白いマンホールのようなもの(雨水などを流します)。
汚水マスは直径15cmぐらいの灰色のマンホールのようなもの(生活排水やトイレの水などが流れます)。
設備図面、というのを見ると、敷地のあちこちに点在しているのが分かると思います。これらは地中の中でパイプを通して繋がっており、最終的に敷地の外へ流れるようになっております(浄化槽があれば浄化槽へ)。
こいつがまた曲者で、天然の石を張ろうとしたアプローチの中にピョコと出てきて見た目を悪くしたり、植木を植えようと思っている場所の20cmぐらい掘ったところに地中のパイプが出てくることもあり、その場合は樹が植えれなくなります。
こちらも設備工事の前にお庭の設計をしておくと、マスの位置を変えてもらったり、パイプの深さを変えてもらうことができます。
あと室外機もそうですね。
ウッドデッキやタイルテラスを造ろうと思っているところに室外機があって、思い描いている形に出来ない、ということも良くあります。
先にデッキやテラスを計画しておくと、部屋のエアコンの位置を考えてデッキに支障のない場所に配管を出すことも考えて対応することができます。
これ以外にもお庭のプランを考えた時に、あーしておけば良かった、こうすればこう出来たのに、早く相談すればよかった、ということは沢山あります。
では、上記のような場合、本当にどうしようもないのか?諦めるしかないのか?
と言われると実際には違います。
さすがに建物を動かすことは出来ませんが、使い難い階段は壊してつくり直す事が出来ます。雨水マスや汚水マスの位置も動かすことはできます。地中のパイプの深さも変えることも出来ます(道路との高さ関係で無理な場合もあります)。
室外機の位置や配管だって動かすことは出来ます。
実はほとんどの事はお庭のプランに合わせて対応することが出来るのですが、それを行うにはかなりの費用が掛かります。
建築工事でお金を払って造ったのに、お庭を造る時に支障があるから高さや位置を変える必要があり、また費用が発生する。
一度出来たものをまたお金を掛けて作り直す、というのはどう考えても勿体ない。
だって事前に考慮すれば一度の費用で済む話ですから。
ここ最近、建物完成は秋です、うちは来年なんです、というお客様からの問い合わせがあり、建物をもう少しずらしましょう、パイプはここを通しましょう、という建物とトータルに設計出来るお家がある一方、すでに住んでいる方からのご依頼で設計したものの、これが邪魔だな、とか、この高さは無いだろう、とか、ここにこれを持ってくるか?、などなど建築側の外回りのことを何にも考えていないお家が多く、希望する内容を諦めてもらったり、既存のものに合わせて使い難い、または意味の無い設計をすることがあります。
なので、建築着工前に、お庭のプロに相談してもらう、ということをお知らせしたいなぁ、と思ったわけです。
建物は建物のプロに。
お庭はお庭のプロに。
残念なことに、両方を出来る会社はほとんどありません。
(うちも家は建てれません…)
ならば、実際に何十年と生活をされるお客様が間に立って(少々大変だと思いますが)、両方を同時に設計してプランも予算も使い勝手も満足出来るようにしていくしかありません。
もちろん、お客様の代わりに建築屋さんと専門的な打ち合わせは行いますので、その辺りはご心配なく。
建物着工前にお庭のプロに相談する、これが大事なんです。
ご予算の関係でお庭は数年後に、とお考えのお客様へ。
弊社ではプランと見積、相談は全て無料です。
お庭は数年後でも、今まで書いてきたようなことを事前に解決するために建築着工前の相談をお勧めします。
数年後にはライフスタイルの変化によって、ご希望されるプランが変わるかも知れません。しかし、何も考えずに建物を建てるより、お庭のことを考えて建物を建てれば、それは絶対に無駄なことではありません。
また、数年後に絶対にスウィートガーデンに依頼してくれないとダメ!ということではありません。
他の業者さんに頼んでももらっても、数年後に相見積を取って業者さんを選んでもらっても構いません。
私たちは少しでも良い住環境で生活してもらいたい、という思いですので、それが仕事に繋がらなくても一向に構いません。
ですので、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい(もちろん、工事までご依頼いただければ小躍りするほど嬉しいですが笑)。
お問い合わせはこちらまで。
最新施工実例集も無料で配布中ですのでこちらもお問い合わせ下さい。
株式会社スウィートガーデン
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