Sweet Garden

英国庭園散歩~出発~その4

2010年07月22日(木)12時36分

私や全国の仲間たちと「ガーデン」を通して活動していきたい事。
みなさんに伝えたいこと。

「自分のこと」だけでなく「他人のこと」を考えられる人になろう。

相手の事を思いやる心を持とう。

お互いに力を寄せ合い、助け合い、人のためになることをしよう。

などなど・・・

ようやく、このお話しの本題です(すみません、長かったですよね・・・しかもロンドン話しでもないし・・・涙)

過去3回でお話しをしてきた事を、グリーンを通じてどう伝えていくか?
仲間たちとよく話しをします。

この間、仲間からこんな話を聞きました。

寄せ植え教室を開いたそうです。その中の受講された人からこんな連絡があったそうです。
「私の寄せ植えの花が枯れてしまった。一緒に行った人のはまだ咲いているのに、私のは何で枯れたの!」

また、花の種を蒔く講習をした人にはこんな連絡が。
「毎日水遣りをして世話をしているのに、芽が出てこない。どうなってるの!」

この話しを聞いてあなたはどう思いますか?
今までの話を思い出してください。

連絡をしてきた人たちは、「自分が天秤のお皿に載っている」と思いませんか。
「友達の花は咲いているのに、私のは枯れた」「他の人は芽が出ているのに、私のは出ない」

相手と比べて損をした気分になっているから怒っている。
世話を一生懸命しているのに思い通りにならないから怒っている。

どうですか?こう考えるとすごい自分勝手な考えだと思いませんか?

植物は私たちの言葉を喋らないだけで、生きています。
呼吸をし、成長をし、きれいな花を咲かせ、種を作り、子孫を残す・・・
人間と一緒です。

と言うより、植物は人間より先に生を享け、今よりもっと過酷だった環境の中を一生懸命「生きよう」と努力し、その環境にあった「進化」をしてきました。
「進化」をし続けた結果、多種多様な姿や形になり、花や色、香りなどそれぞれ素敵な植物となり、今も愛されているんですよね。

外国で見た花が素敵だったから、といって日本に連れてきても、高温多湿の気候に合わずに枯れてしまった。
水があまり必要としない体なのに、他の花同様、水を毎日あげて枯れてしまった。
むやみやたらに剪定をした結果、害虫や病気になり枯れてしまった。
病気になり苦しんでいるのに、適切な処置をしてあげなかったため、枯れてしまった。などなど・・・

「私たちが植物を育ててあげている」のではなくて「無理やり今まで生きてきた環境と違うところに連れてきてしまったのだから、注意して観察をし、その植物にあった育て方をしてあげよう」と思いやりの心を持たないといけません。

そのように相手を思いやる心が持てれば、「今日のご機嫌はどうかな?」「元気に育ってもらう為に植生を勉強をしよう!」「高温多湿に弱いから剪定をして風通しをよくしよう」などと植物の事を考えてお世話することが出来ます。

しかし、植物のことを思いやって一生懸命お世話をしても、植物は枯れることがあります。
でも思いやりの心があれば、「勉強したつもりだったけどまだ勉強不足だった」「環境に適応できずに枯らしてしまって申し訳ない事をした」と思えるはずです。

ここまで偉そうに「相手を思いやる心」を持ちましょう、と話しをしてきましたが、私自身実践出来ているか?と言われると出来ていないことのほうが多いと思います。
しかし、私は徳田千夏さんを始め、仲間たちのお陰でその「心」の在り方に気付きました。
一生を懸けてもその「心」の在り方にたどり着く事は出来ないかも知れません。

しかし、少しでも近づこうと「努力」「進化」をし続けていれば、何もしないよりは確実に成長できます。

私は皆さんに植物(グリーン)を通して、「相手を思いやる心」をお伝えして、いつもそのような「心」でいられるように一緒に「進化し続けること」をしていきたいと思います。
それが出来れば、殺伐とした世の中が、思いやりに溢れた素敵な世界になると思っています。

長々と書いてきましたが、私が皆さんにお伝えしたいことは「心」の在り方についてです。
私に何が出来るのか?日々悩み考えていますが、少しづつでも、今まで書いてきたことを直接皆さんにお話しができれば(もちろんグリーンを通じて)、そして一人でも共感してくれる人が増えてくれればと思っています。

いよいよ!次回からは「ロンドン」の話しを書いていきたいと思います。
ご期待下さい。

最後になりましたが、今まで書いてきたことは徳田千夏さんのお言葉、表現を多々お借りしております。
言葉や表現についても私なりのものが出来るように、努力・経験・勉強をし続けたいと思います。
「心」の在り方を気付かせて下さった徳田さん、本当にありがとうございます。

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