Sweet Garden

防草シートの弱点

2023年07月13日(木)06時42分

スウィートガーデンで使用している防草シートはグリーンフィールド社の「ザバーン」です。

 

ザバーン

(商品については上記をクリック!)

 

簡単に特徴を書きますと…

 

素材がポリプロピレンなので加水分解をされない、というのが大きな特徴です。素材がポリエステルの場合、加水分解をされますので砂利の下で使用した場合に雨や湿気で加水分解されてシートがボロボロになり防草効果が無くなってしまいます。

 

またザバーンにはいくつか種類があるのですが(詳しくはメーカーHP参照)350G、240Gはスギナ、チガヤ、ヨシ、といった貫通力が強い雑草の貫通を許さない(全ての雑草の貫通を抑制)のも特徴の1つ。通常の戸建てではその1つ下の136Gで十分な効果がありますが、スギナなどの雑草がすでに生えている環境であれば350Gや240Gを使うと防草効果を発揮してくれます。また350Gと240Gは暴露(むき出しの状態で紫外線が当たる環境下)状態でも7年~15年以上の耐久性があるのでその耐久力の凄さが分かると思います。

 

他にも透水性が高い、地盤沈下防止効果があるなど優れた機能を兼ね備えていますが、そんなシートでも弱点があります。

 

 

こちらは過去に施工をした現場写真ですが、土を掘り返し雑草を根っこから撤去して防草シート(ザバーン240G)を敷きました。

メーカー指定の施工方法で施工したのですが…

数ヶ月で上記のようになりました。

 

雑草が生えているのは以下の箇所です。

 

1 シートとシートの継ぎ目

2 浄化槽やブロック塀、建物基礎などの際

 

シートとシートの継ぎ目ですがメーカー指定の施工方法だと10cm以上シートを重ねるようになっています。ですが元々あった雑草が強力だったのかシートの継ぎ目部分から雑草が生えてきてしまいました。またコンクリートや塀の際もシートは50cm以下の間隔でピン止めしているだけですので、こちらも隙間をぬって雑草が生えてきました。

 

また写真は無いのですが、砂利敷きの上に飛んできた雑草の種は雨や湿気で発芽します。ただこちらは根っこが防草シートで遮られ、土に根を張ることが出来ないので簡単に手で抜くことが出来ます。

 

このように防草シート、また強力と言われているザバーンを使っても完全に雑草を抑制することは出来ず、状況によって雑草が生えてくることがありますのでご注意ください。

 

 

写真の現場は1ヶ月ぐらいで上記のようになりましたので雑草を手で抜いて、その後にシートの継ぎ目部分と塀などの際に顆粒タイプ(効果が半年程度持続)の除草剤を散布しました。

 

またこの現場以降で雑草が繁茂している現場で防草シートを使用する場合は事前に除草剤を散布、また状況に応じて接続テープとワッシャーを使うようにしております(提案しております)。

 

※2023年7月よりスウィートガーデンではシートの継ぎ目には接続テープを、コ型ピンを使う場合にはGFワッシャーを使うことを標準仕様としました。材料費と施工費で既存価格より300円/㎡高くなりますが雑草抑制効果と見た目を考慮して採用することになりました。他社との相見積もりの際に価格が高いとは思いますがご理解をいただければと思います(見積提案時に説明をさせていただきます)。

 

 

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