「う」が給水パイプ折って水浸しやけど、どうしよ？

2017年07月08日（土）09時34分

あるお客様との打ち合わせが終わろうとしたときに、職人さんから着信がありました。打ち合わせ中だったので電話には出ずに、数分後、打ち合わせが終わったので折り返しの電話を掛けました。

すると、タイトルに書いたことを電話で言われました。

「う」？

「う」って何ですか？？と聞くと職人さんが…

「う」って鳥の「う」。で「う」がどこから来たんかわからんけど給水パイプにぶつかったんか、根元からパイプが折れて水たまりになっとる、「う」は羽根が折れて動けんようになって、こっちジーッと見とんやけど、どうにかして！

ますます意味が分かりません＾＾；

とりあえず、給水パイプが折れて水浸しになっているのは分かったので、急ぎ現場に向かうことにしました！そこで見たものは…

現場についたら、カーポートの下に「う」が居ました。こいつが「う」か…と思い近づいていくも「う」は逃げません。

近づいてよーく顔を見てみると額の辺りに怪我をして血が出ています。

カーポートの下は今週月曜日にコンクリートを打ったのですが、境界ブロック際が水で濡れています。建物の脇にある砂利も濡れていて水がうっすら溜まっています。

そちらに近づいていくとお庭のほうから職人さんがやってきました。

ここ、ここや、と教えてくれたところ見ると、給湯器のヒートポンプの後ろでパイプがポッキリ…

どうやら「う」はこの狭いところに迷い込んで、大暴れをしてパイプをポッキリと折ったみたい。

お庭でデッキを組んでいた職人さんは何かジャージャー音がするから見に行ったら一面水たまりになっていて、給水パイプから水が噴いていたそう。その水を頭からジャバジャバとかぶってジッとしている「う」が居たとの事。急いで水道メーターのところで元栓を閉めて水が止まったら、「う」が暴れてカーポートの下まで移動をしてきたそうです。

羽根が折れていてあらぬ方向に向いている姿で職人さんをジーっと見ていたそう。

このお家を建てた工務店さんの監督さんが知り合いだったので連絡をして、「えーっとですね、「う」がヒートポンプの給水パイプを折って水浸しになってるんです、このままだとお客さんが水もお湯も使えないんで何とかなりませんか？」と言うも、職人さんから連絡をもらった私同様、監督さんも「え、え、何々、どうゆこと？」と（笑）

近くに居たので監督さんがすぐに来てくれて、事情を説明するも「うそー」というので、「ほら、あそこに犯人いるじゃないですか」と道路まで移動した動けない怪我した「う」を指さすと、「なるほど…」と納得＾＾；

ヒートポンプの修理については監督さんが手配をしてくれることに。現場を去る監督さんが最後に漏らした言葉、「今まで何十年って現場見てきたけど、初めてや…」が印象的でした。

お客様にも連絡をして、事情を説明。今日は夜遅くまで帰らないので、状況の写真を送ってくれませんか？と言われたので、上の写真を送ると、返信が来ました。

「出来れば容疑者の写メも頼みますm（_ _）m」（原文ママ）と来たので容疑者の写真を…（笑）

アップはさすが控えて遠目の写真を…＾＾；

さて、「う」を調べてみると正確には「カワウ」と呼ぶらしく、日本古来の「鵜」ではなく、外来種の「カワウ」でした。

職人さんが「土居君、あれ何とかして」というので、触るにしてもまあまま大きいし、野鳥はウィルスが気になるし、どうしたもんか、と思案していたのですが、ダメ元で丸亀市役所に電話…。

土曜日なので守衛室に繋がりましたが、事情を話すと関係部署に連絡を取って対応します、とお返事を頂けました。

よかったよかった。

それにしても、職人さんがいるタイミングでよかったです。お客様は「カワウ」がパイプをポッキリ折った直後に車で出かけていた（水が流れているのは見たそうですが、お庭の職人さんが水を流したのかな、と思って出かけたそうです）のですが、職人さんが水道メーターで水を止めていなければ、エコジョーズに給水する水が延々と出続けたハズ…。

また職人さんが帰ったあとにパイプが折られていたら、誰も犯人に気づかずに職人さんがやったのでは！となっていたかも。

事実、四国ガスの人が様子を見に来ましたが、説明をしても「そんなウソついて」と言わん顔。あれが犯人ですよ、と「カワウ」を教えても「確かにあの鳥、車で近づいても逃げんけど…」釈然としない様子。

帰るときにこちらに寄ってきて、「よく周りをみたら羽根や血がついてました」と言って帰りました。もちろん、「カワウ」の写真を撮って…（笑）

土曜日で材料屋が閉まっているそうですが、ガスの職人さんが部材を持っていたらしく、今日中に直せそう、という話でした。

市役所の人とガス屋さんが来る前に現場を離れたので、最終どうなったのかわかりませんが、とりあえず、なかなかお目に掛かれない事件に遭遇したのは間違いない！なかなかドラマチックな？土曜日の午後でした（笑）