高松市W様邸

2014年09月16日（火）12時10分

先週の土日にあった「住まいの参観日」に合わせて工事を行ったW様邸。
職人の都合と天気にやきもきしながらでしたが、何とか天気が持って無事に終わらせることが出来ました。

もちろん、ハウスメーカーさんの下請けで工事をしているわけではないので、間に合わなくても何の問題もないのですが、せっかくですからね～。久々に工期を気にしながらの工事でしたが、落ち着いて工事を進めるほうがやっぱり良いですね。

北側道路になるため、全面に駐車できるように、というのが希望だったためシンプルなデザインです。
予算の上限があり、4台分の駐車スペースを確保しないといけないということもあって、車の轍（わだち）のところはコンクリート、それ以外を砂利敷きにしました。

タイヤの跡が出来るだけ目立たないようにしたい、ということでしたので、コンクリートの仕上げを洗い出し仕上げに。

写真右上が「コンクリート金鏝仕上げ」、右下が「コンクリート一発洗い出し仕上げ」、コンクリートとコンクリートの間の砂利は庵治石、左側の茶色い石はフーベイストーンという化粧砂利です。

最近の住宅は、道路と敷地内の土の高さが20cm～30cm前後の差があることが多く、そのままにすると水勾配がきつくなってしまいます。イメージしやすく言うと、車を坂道に止めるような感じでしょうか。前につんのめったような感じです。
車を止めるところはなるべく水平に近いほうがいいので（水はきちんと流れる）、写真のように道路から1ｍぐらいを少しきつめの勾配にして、車が止まるところをなるべく緩い勾配にするように心がけてます。

アプローチに敷いたのはこげ茶色のレンガ。
建物外壁が黒なので同系色でまとめるか、反対の白を使おうかとも思ったのですが、黒だとちょっと全体の雰囲気が重いかな、と。また白のレンガは汚れが目立つので車が乗る可能性がある今回はやめました。
で、選んだのがこげ茶のレンガ。

明るすぎず暗すぎず。
レンガの周りに敷いた茶系の砂利はレンガより少し明るめに。

うん、いいバランスだと思います。

対して門塀は黒と白でまとめてみました。

外壁は黒なので、門塀は黒をアクセントに白の面積を多めに。
W様が最後まで悩んでいた門塀脇の木目のアルミポール。玄関に合わせて濃い茶色にしようか迷っていたのですが、最終的には私が提案した白色に決めていただきました。

私も色やデザインは提案するギリギリまで悩みます。
本当にこれで良いのか、もっと良いものはないのか、喜んでもらえるのか、などなど。

時には芸術家のように独自の感性で思い切った配色やデザインを提案しようかな、と思うこともあるのですが、お庭やエクステリアは私の作品ではなく、そこに住まわれるお客様が毎日見たり過ごされる場所。
そう考えると奇抜な色を使ったり、私の感性を押し付けたデザインを提案するのはどうかと。お客様の意見を聞きながら、建物のコンセプトを理解したり、好みを探ったり…。

そのようなことを経て提案した色やデザインが形となって完成したときに、全体のバランスや雰囲気、また個所箇所できれいに納まった時は現場を見て、写真を見て「よっしゃ～」と思います（笑）

こちらは門塀の裏側。
玄関の前に設置せざるを得なかった今回、出来るだけ通行がしやすいようにとポスト裏側があまり出ないものを選びました。以前にも設置したことがあるのですが、ポストの裏側が7cm程度と20cm程度では見た目の通行も雲泥の差です。裏側が飛び出ていないポストはあまりないためデザインが制限されてしまいますが、ここは機能優先で。といってもシルバー系のポストなので違和感はありませんが。

住んでからゆっくり計画するというお庭部分は人工のウッドデッキを縁側風に。
よく見かけるハシゴ式のステップは私が昇り降りするときに歩きにくいな～と感じるので基本的に提案しません。
代わりにボックス型になった写真のステップを提案します。
これなら踏面の広さも十分にあり、蹴上が20～25cmぐらいの少し高さがあっても問題なく昇り降りできます。
ステップ1つでもいろいろ感じること、考えることがあります。

すべてはそこに住まわれるお客様のために。

今週と来週の土日（20日21日27日28日）に相談会を開催します。
一度話を聞いてみたいな、相談してみたいな、と思ったら是非ご来店下さい。

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