Sweet Garden

朝まで生テレビ!長野智子さんの発言に拍手!

2011年02月05日(土)07時29分

30年後、40年後のグランドデザインがない、見えないのに、道筋の話をしても意味が無い!

久々に朝生を見ました。
というより殆ど見たこと無い。

~激論!日本は本当にダメな国なのか?!~

という題目に引かれ見ていると、最初はデフレの問題など。

企業トップが組織の叩き上げではダメだ、外部の血が必要だ、などのお話し。

一応、企業の代表をしている身として、フムフムと納得するところも。

しかし、デフレをどうするか、ということについては深く議論されずにCM。
もう少し話しが続くのかと思っていると、いきなり「日の丸と君が代斉唱について」の討論が。

日本を元気にすることと何が関係するのか?と疑問に思い、討論自体に興味を持てぬまま次の話題に。

その後、堀江さんがネットで結構バッシングされていますが、尖閣諸島のお話し。
これも何を目的に討論しているのかよく分からないまま番組が終了。

後半は特に何が言いたいのか、何について討論しているのかさっぱり分からず、眠い目をこすりながら見て損をした!と腹を立てていると最後に長野智子さんから最初の発言が。

30年後、40年後のグランドデザインがない、見えないのに、道筋の話をしても意味が無い!

この発言に本当にスカッとした。
実際に長野さんも結構怒り心頭気味に言っていたようにも思えるし。
最後の最後に素晴らしい意見が出たと思うのですが、朝4時過ぎに聞く(言われる)発言ではないよね~。

出来れば番組冒頭に言って、パネリストたちがそれを考えて発言・討論してほしかった。

この発言を聞いて思い出すことがあります。

以前、東京の勉強会で一時期「放課後会」というのがあって、講習参加者で何かのテーマについて議論しよう、という時期がありました。

いつも司会をしてくれていた群馬の高崎松風園さんがお休みで急遽私が司会に。

何をテーマに話そうかと思ったのですが、数日前に埼玉のある設計士さんが「現場を知らない人間が設計をしても良いのか?」という悩みをメーリングリストで打ち明けていました。

それを議論のテーマにしたのですが、私は現場を知らない人間には、現場を知っている人間より自由に発想できるし、現場を知っているとどうしても、作業が複雑になるから、大変だから、無駄が出るから、と作業効率も考えて設計するようになってしまいます。

だから、知らないからこその強みがある、と思っています。

幸いにも参加者の中に、現場で職人として働いている人、現場監理をしている人、私のように現場監理を経験した上で設計をしている人、設計だけの人、と多様な人が揃っているので、それぞれの立場から意見を述べてもらい、一長一短があることを知ってもらい、「自分が必要と思うなら勉強をするなり、現場に出るなりすれば良い」というまとめに持っていこうと思っていました。

それぞれの立場から意見を述べてもらい、自分としては議論をしているつもりでした。

そろそろまとめに・・・、と思っているときにそれまでジッと話しを聞いていた徳田先生から「ちょっといい?」と言われ、先生が話しをし始めました。

今まで話を聞いていたけど、「みんながしているのは議論では無い。自分の立場からこうすればいい、こう思う、という意見を言っているだけ」とはっきり言われました。

目的を持って、それに向かってみんなが意見を、力を寄せ合わないとダメだ、と。

「自分の立場で、自分はこう思う、こうしたほうが良い」
というのは自分の立場・考えで相手に押し付けているだけで、相手のことを全く考えていない。

相手の立場・状況・悩みを考えた上でどうすれば良いか?という意見を議論をしないといけない、と。

文章で伝えるのが難しいのですが、こんな例はどうでしょうか。

キャッチボールをしています。
相手から悩みを乗せたボールが来ました。

「俺はこう思う、過去に同じ経験をしてこうすれば上手くいった、こうやれば良い」と自分の考えをボールに乗せて投げました。

それが相手の悩みにビタっと嵌れば良いでしょう。取りやすいストライクのボールです。
しかし、相手がそんな答えを望んでいなければ?大暴投で相手には届かないでしょうね。

「いや違うんです、こういう悩みなんです」というボールが帰ってきました。
「だからこうすれば良いんだ」というボールを返しましたが、やはり大暴投。

これは議論ではなく、ただ考えを思い思い述べているだけ、という状況です。

しかし、相手から来たボールを、相手を見て、例えば胸の辺りに投げれば取りやすいかな?まだ子供だから下から投げようか、これぐらいのスピードが取りやすいかな?といったように、相手の立場や状況を理解した上でボールを返すとどうでしょうか?

相手が望んでいる答えではないかもしれませんが、相手には届きますよね。

そうして、お互いが相手の事を考えながらキャッチボールを続ければ、いつか良い答えが見つかるはずです。

相手の事を考えて、また目的や悩みを解決することを前提にして、それぞれが意見を出し合いなさい。自分の立場から意見を述べても全く意味がない

そう、先生に教えられたのを思い出します。

余計な話しで長くなってしまいましたが、冒頭の長野さんの言葉。

30年後、40年後のグランドデザインがない、見えないのに、道筋の話をしても意味が無い!

パネリストの人たちは、30年後、40年後の未来の姿を想像せずに、今のそれぞれの立場で考えていること(方法論=道筋)を話すだけ。
未来を見据えて、みんなで意見を出し合い、それに向かっていこう、という意識を持って話し合いをしなければ意味が無い、と強く言っております。

未来を見ていないから、それに向かおうとしていないから、他人の意見は「それは違う」と真っ向から否定し、自分と意見の合う人、近い人だけの意見を「そう思う」と擁護したり。

「その意見は俺の考えとは違うけど、そういう考えもあるかも。だったらこうしたらどうだろうか?」と未来に、目的に向かって意見を出し合って議論していかないと、全く意味が無い、ということですね。

朝まで生テレビが長野さんの意見を取り入れ、次回から話し合いが変わるのか、それともオモシロ可笑しくパネリストのやり合いに終始するのか、あと2回ぐらい見て判断したいと思います。
後者なら以後見る必要性はないでしょうね。

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