ハウスメーカー（工務店）経由のエクステリア見積書について③

2010年03月27日（土）11時03分

前回に引き続き、建築会社にエクステリア工事を依頼するメリットについて考えます。

③エクステリア業者と打合せをしなくて良い（建物営業マンと打ち合わせをすれば良い）

建物を建てることはほとんどの人にとって始めての経験で、建物内で決めることの多さ、決断までのスピードを迫られる（最近の建物は出来上がるまで本当に早いですね！）こともあり、大抵のお客様はエクステリア工事について考える頃には疲れ果てていることが多いです（笑）

そのような状況で、新たにエクステリア会社の担当者と会い、図面・見積を依頼し、打ち合わせを重ねるのは確かにしんどい行為かもしれませんね。
その点、建築会社にエクステリア工事を依頼すれば、顔なじみになっている営業マンに建物の打ち合わせと一緒にエクステリアについて希望を伝えて、図面が出来るならかなりの労力の軽減になりますね。

しかし、前回までに書いてきたように、ほとんどの建築会社はエクステリアについては下請け業者に依頼をしています。
私も経験があるのですが、自分が直接打ち合わせを出来ないお客様のエクステリア提案を行うのは本当に難しい。

建築の営業マンがエクステリアについて専門的な知識を持っていることはほとんどなく（私たちも建築についてはほとんど知りません）、必要な情報やお客様の希望を正確に伝えてくれることがほとんどありません。
結果、一度提案した図面をたたき台にして、ガラッとプラン内容が変わることもありますし、イメージ通りじゃない、といって話し自体が無くなることも珍しくありません。

このような状況が続くと前回も書いたように下請けのエクステリア会社は、とりあえずの図面を書いたり、デザインの流用をして負担を軽減しようと考える訳です。

建築会社を通すと打合せ回数が多くなったり、希望の形にならなかったりして、結果、望んでいた形とは違うエクステリアが出来上がってしまうのです。
やはり本当に実用性があり、機能美、デザイン性を兼ね備えたエクステリアを希望される人は直接エクステリア会社に依頼するしかないのです。

3回に亘って私の考えを書いてきましたが、私は建築会社にエクステリア工事を依頼するメリットはほとんど無いと思います。
ただ、車庫土間だけ、境界のブロックだけ、といったエクステリア工事をほとんど行わないお客様であれば、新たにエクステリア会社を探し打合せする時間、労力を考えると建築会社に依頼するメリットはあると思います。

他とは違うエクステリア、ガーデニングを楽しみたい、自分も時間を掛けて携わりたい、というお客様はエクステリア専門の会社に設計･工事を依頼することをオススメ致します。

さて、次回はいよいよ、実際に私が係わった建築会社経由のエクステリア工事について、ちょっと信じられない事例を報告致します。

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