NO.53 香川県高松市 T様邸
お庭の断捨離!メンテナンスの少ないお庭にリフォーム
カテゴリ:リフォーム
スタイル:ナチュラル
施工時期:解体撤去2022年4月 ガーデン工事2022年10月
施工期間:解体撤去1週間 ガーデン工事3ヶ月
参考予算:解体撤去200~250万円 ガーデン工事 600~700万円
面積:解体面積132㎡(40坪) ガーデン工事面積240㎡(72坪)
T様邸は40数年前、新築をされた時にお父様が中心となり樹木や石組み、池などを作ってプレゼントしてくれたそうです。大切に管理してきたお庭でしたがご主人が体調を崩し、またT様も高齢(70代)になってきて、お庭の維持管理(雑草抜き、樹木の剪定消毒、掃除)が大変に感じるように。また今後自分たちでお庭の管理が出来なくなった時に隣に住んでいるお子様(40代)に維持管理の負担を掛けるのは申し訳ないと思い、元気なうちに樹木や池などを整理して維持管理が楽なお庭にリフォームしようと考えられたそうです。
相談に来られた時のお庭です。すでに鯉は飼っていませんでしたが池があり、その周りには大きな石組みがあり、目隠しを兼ねて外回りには沢山の樹木が植わっています。また建物側には歩くための飛び石があり、砂利敷きになっています。砂利敷き部分に落ち葉が落ちると掃除が大変、という悩みもありました。建物の際に植えられたソテツは数十年の時を経て軒下に当たりそうなぐらいの背丈になり、また幹も太くなってしまいこちらも管理が大変に。
隣にあるお子様が新築された時に多少はお庭を整理したそうですが、大きな木と芝生がありこちらも管理が大変とのこと。
玄関側ですが昔は道路側に引き戸があったそうですがそれは既に撤去済。ただ、その名残で開口部が狭く車は1台入れるのが精一杯。床の仕上げに使った洗い出しはボロボロになり、こちらもリフォームを希望でした。
お庭が広く樹木や池がある状態でリフォーム後の完成イメージが想像し難い、ということで一先ず解体撤去を行い一旦お庭を更地にすることにしました。撤去工事自体は1週間程度で完了。更地になったことでリフォーム後のお庭をイメージしやすくなったと言ってました。プランはCAD図面を使い、3D図面で完成後もイメージ出来るのですが、実際の石貼りや花壇の大きさは現地でカラースプレーなどを使い、地面に直接描いて完成後をイメージしてもらいました。
樹木を撤去する、といっても中には大切に育てた木や思い出の詰まった木もあると思います。そのような木は一旦掘り上げて弊社の土場で管理。今回は4月に掘り上げて工事の最後、12月に植え直しました。15本程度預かり、キンモクセイ1本だけ枯れてしまいましたが、それ以外の木は無事にお庭に帰ってくることが出来ました。
私は子供の頃に住んでいた実家とお庭を壊して新しい家を建てたのですが、解体作業を見てその時になんとも言えない寂しい気持ちになったのですがT様も同じ気持ちなったそうで、お庭での思い出などを色々聞かせていただきました。鯉を飼っていた池にお子様が落ちたことや成長を願って植えた木があることや、お孫さんがお庭の一部を掘り返して水を貯めて生き物を飼ったりするなど沢山の思い出を聞かせてもらいました。
またお嫁に来たT様はご主人のお父様が作ってくれたお庭を自由にいじることはなかなか出来なかったそうで、今回のリフォームで維持管理がかからないことは大前提ですが、自分が思い描いていたお庭にすることも夢の1つだと言ってました。
維持管理を楽にするためには樹木を減らし雑草の生えないようにするのが良いのですが、打ち合わせを重ねる中で樹木が全くないのは寂しい、元気な内は草花や小さな庭木を育てたい、ということで境界ブロックの際には花壇を設けました。ここに植わっている木の多くは元々植わっていて預かっていた木がほとんどで、新しく植えた木はシンボルツリーにするサクラとウッドデッキ前で木陰を作るアオダモ、全体的に落葉樹が多いということで花壇の中にシマトネリコとオリーブを植えました。
お子様側は車が止めれるようにと駐車スペースにしました。お子様側とのデザインがチグハグにならないようにと道路側には黒い300角と乱形石を張り、同じデザインにしました。この駐車スペースはあまり車は止まらないということで砂利敷きでコストを抑えることに。防草シートを敷いているので雑草は生えにくく、生えても抜きやすいようになっています。
お庭の中心にはサクラを植えてその向こうにはテーブルやチェアーを置けるサークル状の乱形石デッキ。今年の春にはお子様とお孫さんを交えてBBQを楽しんだそうです。お庭の中にも一部砂利敷きを使っていますが、それ以外はコンクリート洗い出しや樹脂舗装(ファイバーレジン)などで雑草は生えず、また歩きやすいようにしております。リビング前、ミモザ(ミモザは植え替えると枯れる可能性が高いのでそのまま抜かずに残しました)周りは化粧平板を隙間を空けて並べてあるのですが、ここはT様がクラピアなどで緑を入れたい、ということでこのデザインになりました。全く緑(植物)のないメンテナンスフリーにするのも良いですが、T様は植物が全くないのは寂しいということで所々に植物を触れるようなデザインになりました。
今までは多くの樹木で目隠しされていたのですが樹木を撤去すると外から家がよく見えるように^^;
既存ブロック塀を積み替えることも検討しましたが予算オーバーでブロックはそのまま利用して上にアルミの目隠しフェンスを設置しました。ここから更に樹木を植えるのですが、この時点でも道路からお庭は覗けないようになっておりお庭に出ても外からの視線を気にせずにゆっくりを過ごす事が出来ます。
開口部が狭くて車があまり入れれなかった玄関前。道路側にあったコンクリート基礎を撤去し、またボロボロだった床の洗い出しも撤去し、コンクリートも打ち直しました。傾斜がきついのでコンクリートは滑りにくい刷毛引き仕上げに。道路と玄関の高さが決まっているので傾斜を緩くすることは出来ませんが少しでも安全に歩けるようにコンクリートの仕上げに工夫をしております。
玄関側からお庭への入り口はT様が憧れていたガーデンアーチを設置。両脇に花壇があるのでそこにバラなどを植えてゆくゆくはアーチに絡ませたいそうです。
30年~40年ぐらい前に作ったお庭、相続などで親世代から受け継いだ和風の庭、石積みや観賞用の池などの維持管理が大変なお客様、お庭の断捨離をしませんか?
断捨離といっても全てを無くすのではなく、T様のように草花や樹木を育てる場所を残したり、子どもやお孫さんと遊べるお庭にしたり、雑草が全く生えないようなお庭にしたり、と完成形は様々です。お気軽に相談していただければと思います。
T様、相談当初からお庭解体、ガーデン完成まで約1年掛かりとなりましたが、ご希望のお庭にリフォームでき、喜んでいただきありがとうございます。今年に入り、剪定や消毒のご依頼もありがとうございます。御用聞きとしてなんでも相談していただいて大丈夫ですので何かあればいつでもご連絡ください。