Sweet Garden

コンクリート製枕木

2016年06月30日(木)08時19分

今日は小雨の降る中、M様邸にて商品のサンプルを見ながら現地で色決めを行ってきました。

用意したサンプルがこちら。

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乱形石、方形の自然石、レンガや化粧砂利、写真には写っていませんが、アルミ関係の色サンプル、カーポート屋根材のポリカボネートに木目調の色サンプルなどなど…。

弊社では基本的には工事で使用する商品はサンプルを取って実物を見ていただくようにしています。カタログだけでは伝わらない質感や色を確認することはとても大切ですし、また施工した後に「こんなはず(色)じゃ無かった!」というトラブルを避けるために絶対必要な工程です。

もちろん用意出来ないモノも中にはありますが、手配が出来る物は用意します。

お客様には色を見て決めていただくのですが、私が気を付けることは「一つ一つの色」ではなく、ガーデンエクステリア「全体での色」を考えて打ち合わせ、提案をしないといけません。なので、お客様に色を決めていただく、と言いながら、実はある程度は誘導して全体の色のバランスが取れるようにしています。

じゃあ、見て決めてもらう必要ないんじゃない?と思われるかもしれませんが、メイン(ベース)になる色は基本的にお客様に決めてもらっています。それに合わせて枝葉になる素材の色を全体の調和を考えて決めていくようにします。

誘導して、といってもお客様もセンスの良い人が多いので、どっちにしようかな~と悩んでいるところを後押しする程度ですけどね^^;

さてお題の「コンクリート製枕木」について。

お客様が○○工業のカタログを見てコレを使いたい!と言われたのですが、色についてちょっと気を付けたいところが。続きはクリックしてみてくださいね~。

営業妨害になってもいけないので、メーカー名や写真の掲載はやめときますが、今までよく使われていた「コンクリート製枕木」は、枕木風に模様をつけたコンクリートに「着色」をしているものがほとんどです。

私も初めはよく知らず、小学校からの友達の家でアプローチ材として使ったのですが、数年経ってみるとよく歩くところ、車のタイヤが載るところの色が剥げてしまっていたのです。

「着色」しているだけなので、色が剥げると下のコンクリートが見えてきて、剥げかかっている表面はお世辞でもキレイ、風合いがありますね~とは言えない状態。補修用の塗料を購入して、塗装をし直したので見た目は新品同様に戻りましたが、コンクリート製の枕木を提案することはそれ以降控えておりました。

ただ、今回はお客様からのご要望。どうするべ?と思ってカタログを見ていたら新しい商品が出てました。

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右側3本がコンクリートに着色している「コンクリート製枕木」。
左側3本は新商品でコンクリートに色を練りこんで作られた「コンクリート製枕木」。

文章だと伝わりにくいですね^^;

こちらが着色したモノの断面と表面。
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真ん中あたりの塗装が剥げかかってますが、色が剥げると中のコンクリートが見えてしまうのです。一方、新商品のコンクリート製枕木は色を練りこんでいるので、例え角が欠けたり、表面に傷がついて中の部分が見えて同じ色なんです。

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着色しているほうは塗料がテカテカしてますが、練りこんでいるようはマットな仕上がり。

塗料を塗ったこのテカリと雨の日に若干滑りやすくなることも、練りこんであるほうであれば両方ともクリアできます。木肌模様がないので枕木というイメージは若干劣りますが、色落ちがないのは駐車場周りで使う今回は特に安心できるポイントです。

M様にはカタログで選んでもらったものと商品は違いますが、耐久性(色落ち)を考えると今回はコッチがお勧めです、と説明して納得してもらって色はアンバーに決まりました。

ということで「コンクリート製枕木」を使う場合、着色タイプだと、使用環境・条件によって色が早々に剥げる可能性があるということをご理解した上で採用するようにしてください。練りこんでいるタイプだとその心配はないので、これからはコチラが主流になってくると思います。

(´ー`)。oO(メーカーもクレームが出てきたので新商品作ったんじゃないかな…)

まー、どんな商品を使うにしろ外で使う限り、紫外線や雨風にさらされ、いつまでも施工当初のキレイな状態に保てる商品はありません!ただ、どのように劣化していくのか、というのは出来る限りお伝えしておく事は専門店としては必要なことだと思います。

お庭は「作ったら終わり」ではありませんからね!

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