2009年04月11日(土)04時45分
前回の和歌山から帰るフェリーの中で話題になったFRP製庭石の色塗りについてですが、山一屋さんの営業マンから京都にすごい色塗り屋さんが居る、という情報をもらいました。
早速、連絡を取ってみると、全国を飛び回る4人の職人集団で、北は北海道の旭山動物園から南は鹿児島までと幅広く活躍されている京都造形さんという会社でした。
丁度、愛媛県に仕事に来ている、ということなので仕事が竣工して帰る時に徳島のJクラシックゴルフクラブに寄ってもらうことにしました。
到着するや否や、仕上げ李イメージを聞いて早速色の調合をしています。
シアン(青)・マゼンタ(赤)イエロー(黄)の三原色にブラック(黒)のみで全ての色を作ります。
微妙な加減で様々な色を作りだす様子を見ていると、本当に感動します。
既に塗られている色をベース色にする予定でしたが、一応赤っぽい(エアーズロックのようなイメージ)ものを塗ってもらいました。
同じ赤でも左側は少しぼかしたもので、右側は色をつけただけのものです。
この2つだけ見ても既に雰囲気が全然違ってきています。
手前側の平らになっているところと、そこから頂上に上り坂になっている部分を見比べてみてください。
写真では伝わりにくいのですが、実際に見ると違いは歴然です。
既存の色はのっぺりした感じでベタっと塗ってあるだけで、黒で影をつけ、白で光をつけた部分とでは質感が全然違います。
余談ですが、浴場内で実際に工事を行っている際にJクラシックの関係者・他の内装業者さんがみんな本物の石と思っており、私が手で持ち上げると(FRPは軽くて10kgしかありません)ビックリしていました!それぐらいパッと見では全然分からない仕上がりになっています。
実際に浴場内に持ち込み、やはり赤は周りの景色・雰囲気に合わず浮いてしまっている、という意見になり、既存色を生かして影や光をつけたものにすることが決まりました。
京都造形さんの施工実績にあるFRP製庭石を見てください。
これが偽物だって思えますか?
本当に全国には色々な技術を持った方が沢山いらっしゃいます。
今回の色塗りを見てますます完成が楽しみになりました。