2018年12月15日(土)09時26分
高松市のO様邸。
ガーデン&エクステリアにとても興味を持たれていたご主人と素材を中心にアイデアや意見を交換しながら作り上げたとても素敵な施工例の紹介です。
以前、このブログに「ヤシの木を探して…」と「刻印レンガを探して仁尾町まで…」の記事でその一部のこだわりを紹介をさせてもらったO様。
シュロ(ヤシの木)は植えた時に全ての葉っぱを落としたのでちょっと写真映えしないのですが、玄関前に植えたソテツはいい感じです^^
ただこのソテツ、完成写真を撮るために葉っぱを残していたのですが、写真を撮り終えたので現在はシュロ同様に丸坊主状態になっています。しっかりと葉を出すのは来年の春になると思いますが、また春になれば芝生も青々としてソテツもシュロも元気な葉っぱで楽しませてくれると思います。
シュロとソテツが決まり、契約を交わして工事着工してからも決めきれなかったものがありました。
それはポストと表札、それと宅配ボックスを設置するかどうか。
契約を交わす時に工事着工した後ぐらいまでに決めてくれれば大丈夫ですよ、と伝えていたのですが、これがなかなか決め手に欠けて、門周りの完成が少し遅れてしまいました。ただ、そこに至るまでこの商品の特徴やデザイン、金額なども含めて何度もやり取りを行ったので、完成した門周りにO様もとても喜んでいただきました。
工事や会社の事だけを考えたら契約時には全ての商品を決めて、いかに工事をロスなく早く終わらせるか、という事を最優先に考えないといけないのでしょうが、出来るだけお客様の気持ちを大事にしたいと考えているので、悩んで決めきれないのであれば、とことん悩んでもうおう、というのがスウィートガーデンのスタンス。
まあ、それで工事の完成が遅れて職人さんに迷惑をかけたり、支払いなどに支障が出ることもあるのですが、そんな会社の事はお客様には関係ないですからね。とことん悩んで、納得してから工事を進めていきましょうね。
天然の枕木を使いたい、というのは当初からぶれることが無かった部分。そこに錆(サビ)が出るような表札をつけたい、というのも当初からのこだわり。錆が発生する表札を探すところから始まり、サイズと字体なども含めたレイアウト、また芝生の中に埋め込んだアップライトで夜照らすことまで考えて枕木から少し浮かして取付をしたり、と本当にO様の希望を実現できた門周りです。
設置するか悩んでいた宅配ボックスはポスト兼用の商品を見つけて最終的には設置しました。
Panasonicのコンボなど宅配ボックスの多くは機能の充実(鍵のロック方法、使用中かどうかの表示、印鑑の押し方など)を図っているのですが、この美濃クラフトのDEPO(デポ)は一味違います。機能よりデザインよろしく!と言わんばかりの見た目重視の宅配ボックスです。
郵便物?上部に投函口が見えますが、全体の1/5程度の高さしか確保していないので大量の郵便物は入りません。大型郵便だって入るわけないので玄関先に置かれることでしょう。
ロックの仕方だって、他社は暗証番号で開けるのが主流ですが、このデポのロックは南京錠!南京錠を開けるのにいちいち鍵で開錠しないとダメです。南京錠や受け取りのハンコは扉の裏側についている小さなカゴに入れておくだけ。
でも、そのデザインにO様は惹かれて設置しました。
南京錠が掛かっている宅配ボックスを見るととても嬉しくなるそうです。
使いやすさや多機能な商品が喜ばれることの多い世の中ですが、たまには使い勝手を犠牲にしたデザイン重視の商品があっても良いですよね。
ちなみにこの美濃クラフトさん。エクステリア業界では有名なちょっと変わった表札を毎年発表している表札メーカーさんです。
アプローチを正面から撮影。
門柱の前には刻印レンガのステップ。アプローチはコンクリート+芝生でシンプルに仕上げていますが、コンクリートの奥行き、枚数にもこだわり、数回図面を修正しました。
私個人でいうと大きい塊(コンクリート)がドンドンドン、とあるほうが好きなんですが、O様は細かく刻んでコンクリートを配置するほうが好みだったようで、最終的には6枚に分けて作りました。
見た目の好みは人それぞれなので、そこについては極力お客様の意向を重視。ただこの時はコンクリートの奥行きを小さくすることにより、クラック(ひび割れ)が入りやすくなることは説明しました。デメリットや将来起こりうる可能性についてはプロとして説明すべきことだと思っています。「えー、こんなことになるんだったら選ばなかったのに、なんで最初に教えてくれなかったんですか?」って思う事ありませんか?
商売である以上、売らないといけないし、儲けないといけない。でもそこに買ってくれて使っていく人のことを忘れてはいけませんよね。どこまで話すのか伝えるのか、そこのバランスが難しい(特に悩まれる人にデメリットを伝えると決断がなかなかし難くなる)のですが、少なくとも「教えてくれてたらよかったのに」とお客様が後悔してしまうような事は避けたいですね。
表側の外周はしっかりとした目隠しフェンス。
素材は柱がアルミで横板は国産の杉材。
あれ、ハードウッドやエコアコールウッドなど、耐久年数が20年以上の天然木を得意とするスウィートガーデンでは珍しいんでは?と思われるかもしれませんが、材料はAAC防腐剤で処理されており、耐久年数が7~10年ぐらいと言われています。
また横板、というのは雨が降っても水が下へ流れて行ってしまうので、デッキの床板や骨組みの接合部分、柱の根元などとは違い、非常に腐りにくい場所になります。なので耐久性が7~10年と言われているAAC防腐の杉材も倍近くはメンテナンスフリーでも持つのではないかと考えております。
元々は塗装費も見積りしていたのですが、予算オーバーということでO様がDIYで塗装することになっているのですが、出来上がりを見てみると無塗装でもきれいなんですよね。
O様も同様の感想を持たれたそうで「無塗装でも良いですよね」と話をしていたのですが、奥様から「いや塗らないとダメでしょ」と一喝?され当初の予定通りこげ茶系で塗装を行うそうです(笑)
私も初めて使った材料なので試しに塗料を塗ってみましたが、やはり油分が多いせいが色のりが悪く塗料をはじいてしまいました。そこでO様には半年ぐらい置いといて木の表面がひび割れて痩せてきてから塗ることをお勧めしました。春先に塗装する予定らしいので完成を楽しみにしています^^
あ、植え付けから1ヶ月経ったシュロは新しい葉っぱをちょこっと出していました^^
建物裏側にあたる北側はPCフェンスですっきりとさせています。以前も紹介しましたが、アメリカンやモダンな外観には不思議とあうフェンスです(PCフェンスはO様の知り合いの方が工事しました)。
お庭は芝生をメインに。写真には写っていませんが、建物を回り込んだ東側にも芝生が広がり、また広めの菜園スペースも作っています。建物の裏側にはテラスをつけて洗濯物干場もあります。
門周りがメインのO様邸なので、他の部分はさっとした紹介だけですみませんが、とてもかっこいい門周りを一緒に悩んで作ったO様邸の紹介でした^^
株式会社スウィートガーデン
香川県高松市西山崎町716-8
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