2009年08月10日(月)07時45分
遅くなりましたが8月のガーデンインスティテュートのお話です。
今回はシーディング&球根のお話です。
と思いきや、いきなり授業は脱線。
10月24日から始まる「日比谷ガーデニングショー」にインスティテュートのメンバーで参加しましょう!と話がありました。
希望者を募り、ガーデンコンテスト(だと思います)に参加することになりました~!
場所が東京ですが、いつも第二土曜日にあるガーデンインスティテュートを、日比谷ガーデニングショーに合わせて第四土曜日に変更するそうなので、前日(前々日の夜行バスか?)に乗り込んで参加してこようと思います。
また経過を報告しますね。
さて、授業が始まるかと思いきや、生徒の質問からこんな話に。
大きなサルビアや長菊の育て方(剪定方法)。
?80cmぐらいまで大きくなったら何も考えずに20cmぐらいの高さで剪定する。
?そうすると切ったところの茎が2つに分かれて伸びる。
?80cmぐらいまでまた伸びるので、今度は半分ぐらい(45cm)で剪定。
?そうするとまた切ったところから茎が2つに分かれる。
?最初と比べると茎の本数が増えて、ボリュームが出て非常にキレイである!
ポイントは「何も考えずに20cm、45cmで剪定する!」との事です。
ぜひ皆さんも実践してみて下さい!
またラベンダーを剪定する時は注意があります。
下の部分が木化してくるので、「何も考えずに20cmで剪定」をすると枯れてしまいます!!
木化しているところから出てくる「芽」の上で切ってください。
これを2~3年繰り返すと非常にコンパクトに収まるそうです。
さて本題です。
今回も興味深い話ばかりだったのですが、その中から一つ書かせていもらいます。
「F1種」ってご存知ですか?
簡単に説明すると、昔から循環(芽・花・実・種)を繰り返し、環境に適応してきた「固定種」同士を交配した種子です。
いわゆる一つの「1年草」ってやつです。
もう少し説明すると、
「見栄えが良いシクラメン」と「香りの良いシクラメン」(共に固定種)を交配すると「見栄えが良く、香りも良いシクラメン」になります。
これが「F1種」であり、世間で言われる「1年草」という訳です。
親の良いとこ取りした子供(F1種)ですね。
しかし、このF1種は自然に生きてきた「種」では無くて、人工的に作られた「種」であるために子孫を残すことが出来ません。固定種が子孫に一定の特徴を伝えるのに対して、F1種は安定しない(もしくは種すら残せない)んです。
こちらのサイトで詳しい説明が書いてありますが、大手企業により固定種同士の交配方法を特許を取られ、農家は大手企業から種子を買うしかないそうです。
世間も「見栄えが良いシクラメン」「香りの良いシクラメン」よりは「見栄えが良く、香りも良いシクラメン」を求めるからしょうがないそうです。
F1種の出現により、地方特有の品種が全国・世界に出回り、固定種が消滅していってます。
私も新品種が出て、喜んで育てたりしていましたが、固定種が消滅している事実は知りませんでした。
ガーデンインスティテュートの大切なポイント。
「目に見えるものだけでなく、見えない部分の大切さ」
見えない部分(見える部分はもちろん)を勉強して、これからの設計に生かしたいですね。
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