2009年07月21日(火)05時14分
土間打ち後の仕事
さて、土間打ちを詳細にお伝えしようと思ったのですが、丁度M様からお声が掛かり、お家の中で打ち合わせ。
打ち合わせが終わった頃にはコンクリート打ちも終わっていました。
でも、いつも悩むのがコンクリートの量。
ほぼ図面通りなので、土間の面積は分かる。
が、厚みはなんとも言えないんですよね~。
機械とは違い人のすることなので、「コンクリートの厚みを10cmに」と言ってもやはり多少の誤差は出ます。1台分ならそれほど大きな誤差にはならないですが、M様邸は3台分(約40㎡)もあると1cm厚みが増えると0.4㎥コンクリートの量が増えてしまいます。
設計通りだとコンクリート量は4㎥有れば間に合うので、少し余裕をみて4.25㎥頼めば良いのですが、1cm深そうだと4.4㎥に余裕を見て4.6㎥にするか、はたまたもうチョット深さそうなので2cm(4.8㎥)余裕見て5.0㎥にするか・・・。
1㎥も変わると金額も大きく変わってきます。この辺りが現場監督である私の見せ所になります。
しかし、多めに頼んで多く余ってしまうと勿体無いし、予算にも影響します。が、足りないともっと困ります。
コンクリートってセメントの配合や水の加減などで乾いた時の色が変わってしまいます。
なので、「バケツ5杯ぐらい足らない」というのは一番最悪です。
生コン屋に追加すると小口割り増しを取られるし、必要ないんだけど最低出荷量が0.5㎥や1㎥だったり。
ケチって現場にあるセメントと砂でモルタルを作ると完全に色が違うし・・・。
なので、高くついても生コン屋に頼むしかないんです。
だから私は生コン屋のドライバーにコンクリート多く余らして冷たい目で見られても、多く頼むようにしています(笑)
余談話が長くなりました。
これはコンクリートを打ち終えて、水が引く(少し固まってくる状態)のを待っている時です。
今回は「刷毛引き仕上げ」と言って左官屋さんが持っている黒い毛の刷毛(馬毛)で車を止める方向に対して直角に刷毛目をつけます。
昔は竹ほうきで付けていた時代も有ったそうですが(かなり目は粗くなります)、今は馬毛で引くことがが多いようです。
心配した雨も降らず(次の日の夕方に降りましたが)、ネコも歩かず、キレイな土間が完成しました。
お客様との約束も守れて一安心です。